【保存版】五月人形を罪悪感なく処分する4か条と供養の実態を解説!


五月人形には子供との思い出が詰まっているため、おいそれと処分できないと思います。
「祖父母が購入してくれた」「販売店で子供が気に入った」など、我が家に迎え入れた経緯も千差万別でしょう。それに、兜や鎧ならまだしも人形には顔があります。果たしてごみとして処分可能なのか、そもそも捨てることが許されるのか、不安に思うのも無理ありません。
そこで、今回は五月人形の処分・供養に重きを置いて記事をまとめてみました。

  1. 五月人形とは何か?
  2. 五月人形の処分について
  3. 五月人形を処分する方法
  4. 五月人形の供養とは?
  5. 五月人形の処分にかかわるよくある質問
  6. まとめ

記事を読み終えるころには、自分に適した五月人形の処分方法が判然とします。供養する費用についても解説していますので、ぜひお付き合いください。

1.五月人形とは何か?

五月人形の処分について説明する前に、基本の情報を押さえておきましょう。歴史や意味を知ることで、なぜ処分をためらってしまうのか本質を知ることができます。

1-1.定義

男の子の誕生を祝い、健やかに成長することを願って端午の節句(5月5日)に飾り立てる人形を「五月人形」と呼びます。ただ単に行事の1つではありません。魔除(まよ)けのお守(まも)りという意味合いがあります。

1-2.種類

  • 兜(かぶと)飾り
  • 鎧(よろい)飾り
  • 武者人形

上記の3種が一般的な五月人形の種類です。
中でも兜飾りと鎧飾りはインパクトが強く、今は小さなものも発売されていますが、十数万円以上する本格的な兜・鎧は迫力が違います。
参考商品

兜飾りは「弓太刀」と呼ばれる弓と太刀をセットにした飾りと一緒にされていることが多く、そのほか軍扇・陣笠(じんがさ)・陣太鼓も添えられることがあります。
兜飾り

鎧飾りは甲冑(かっちゅう)を模した飾りで、基本的にはフルセットで重厚です。子供が実際に着用できるタイプもあり、本格的に飾りたい人に向いていると言えます。
鎧飾り

武者人形は子供大将・おぼこ大将・わんぱく大将という通称で呼ばれ、童顔の人形に鎧を着せて飾り立てしたものです。人形が厄災を引き受け、男の子は健やかに成長できるよう願いが込められています。
武者人形

なお、五月人形には金太郎・桃太郎・牛若丸・弁慶・神武天皇などを模した「童(わらべ)人形」と呼ばれる人形もあり、上記で述べた飾りと一緒に並べるのが一般的です。

1-3.歴史

もともと端午の節句は女性のための節句で、奈良時代にその記述が確認されています。
端午は月初め(月の端)の午後(午(うま)の刻)を意味し、ちょうど田植えの時期です。
当時の田植えは女性の神聖な仕事であり、そのため端午の節句には女性が穢(けが)れを祓(はら)って身を清め、厄災から人々を守る儀礼がありました。
ですが、厄災から身を守る宮廷行事は、武家社会の鎌倉時代に移る過程で色を変えます。慣例に使われていた菖蒲(しょうぶ)が剣に似ていたことと、

  • 勝負
  • 尚武(しょうぶ):武芸を重んじる意味

といった同音の語呂(ごろ)合わせから、世継ぎの男子を祝う日になったのです。
そして、江戸時代へと移り、徳川幕府が端午の節句を式日と定めたことから慣例は民衆に広まり、今日の「こどもの日」となります。

1-4.目的

前述した内容をまとめますと、

  • 子供を厄災から守る(人形が身代わりとなる)
  • 子供が健やかに成長する

上記の2点が五月人形を飾る目的です。歴史をたどると内容が大きく変じていますが、厄災から人を守るという点にかんしては同じ意味合いとなります。

1-5.現状

現在、未婚化・家族に対する考えの変化・離婚などによって単身世帯が増えつつあり、当初の間取りでは暮らせずに家を売却・あるいは購入しない方が多いです。
加えて日本は地震大国であり、政府も地震の基準を10年ごとに更新するため、より一層と住居を維持しづらい傾向にあります。
そのため、引っ越す機会も増え、昔買った五月人形の置き場に困ってしまう方もいるでしょう。身内に譲ることができれば良いですが、今は多くの家庭が核家族化しています。
希薄な間柄はやり取りに煩わしさを感じやすく、手っ取り早く処分を検討する方が多いです。

1-6.何歳まで飾る?

五月人形は7歳まで飾る家庭が多いです。昔の子供は死亡率が多く、7歳までは神の裁量に委ねられると言われていました。7歳を迎えると健康に育つとされ、その名残から五月人形は7歳までとしているのです。
そのほか、成人しても飾り続ける人がいます。五月人形は子供の安全を願うものですので、もちろん問題ありません。ただ、引っ越しなどで荷物を減らす必要に迫られると、「もう大人だしやっぱり捨てるか」と早々に処分を決める方が多いです。

2.五月人形の処分について

この項から五月人形の処分について解説していきます。「そもそも処分は可能なのか」という点から触れていきますので、順を追って見ていきましょう。

2-1.ごみとして出すのはいいか

結論から言うと、兜飾り・鎧飾り・武者人形などを問わず、五月人形はごみで出すことができます。人形をごみとして捨てることに抵抗を覚えるでしょうが、あくまで素材としてみた場合、処分は可能です。

2-2.処分方法

詳しくは後述しますが、

  • 譲る(身内・知人・公共施設・海外)
  • 供養してもらう(お寺で火葬)
  • リサイクルショップに売る
  • オークションに出す
  • そのまま捨てる

主に上記が五月人形を処分する方法となります。

2-3.注意点

忘れてはいけないのが、五月人形は縁起物だということです。そのため、リサイクルショップなどでは買取を断られるケースもあります。事前に確認しておいた方が良いでしょう。

3.五月人形を処分する方法

それでは、五月人形の処分方法をいくつか挙げていきます。すぐに実践できるものと検討の余地があるものとに分かれますが、大切なのはあなた自身の気持ちだということを忘れてはいけません。

3-1.買い替えの場合

兄弟がいる家庭では、兄に不必要となった五月人形を売り、弟に新しいものを購入するケースもあると思います。メーカーは引き取ってくれると思いがちですが、実際には下取りをおこなっていません。中にはそういったサービスを提供している業者もいるでしょうが、再販することなくほぼ処分していると思ってください。
もし下取りしてもらえる場合、販売店によって手数料・搬出方法は異なります。
家電製品の下取りサービスと同様、新しい五月人形が自宅に届いたら古いものと差し替えるケースもあれば、事前に古いものを回収に来る可能性もあるでしょう。
前もって購入する予定の販売店に確認してください。ホームページには掲載していないところが多いです。

3-2.譲る方法

基本的に五月人形や雛人形(ひなにんぎょう)といった人形は、魔除けの効能は1人で終了すると覚えておいてください。そのため、譲ることは必ずしも適切とは限りません。
ただ、五月人形の風習がない諸外国でも男の子は元気に育っています。要するに考え方1つですので、身内や知人で欲しがっている方がいれば前向きに譲ってあげましょう。
もちろん、譲るわけですから費用はかかりません。
そのほか、幼稚園や児童養護施設に話を持ち掛けてみると、喜ばれることもあります。お住まいの自治体では、物品の譲渡をインターネットなどでサポートしている可能性もあるのでぜひ一度調べてみてください。

3-3.自治体での処分方法

小さいタイプでしたら個別に捨てることは可能ですが、五月人形は粗大ごみでの処分が一般的です。自治体によって異なるものの大体数百円~の処分費がかかります。
手順としては、

  1. 自治体に回収日時を予約
  2. 粗大ごみ処理券をコンビニ・あるいは郵便局で購入
  3. 粗大ごみ処理券を処分する品物にはる
  4. 指定日時に指定された場所に出しておく

といった流れになります。通常のごみ処分と変わらない手間で済み、費用もほとんどかかりません。ただ、子供の安全を願って購入した五月人形です。罪悪感を抱く人もいます。
もしほかのごみと五月人形を一緒に捨てることを気にされるなら、きれいな紙で顔を包み、塩で清めてから収集先に持っていくと良いでしょう。

3-4.リサイクル

五月人形は縁起物ですので、リサイクルショップも積極的には買取していません。
事前に電話して確認してみましょう。買取可能な場合、

  • 出張買取(自宅まで査定に来てくれる)
  • 店舗買取(お店に直接持ち込み、その場で査定してもらう)
  • 郵送買取(五月人形を自分で梱包(こんぽう)し、お店に送る)

といった3つの方法から選ぶことになります。手間と時間はかかりますが、値段が付くので現金を受け取ることが可能です。

3-5.ネットオークションで売る

1円から自由に価格を設定できるので、満足な取り引きができる可能性はあります。
ただ、有名な人形師の作品でないとあまり買い手が現れません。付いても安値であるケースが多いでしょう。
また、個人同士のやり取りですのでトラブルも発生しやすいです。さまざまな角度から写真を撮り、箱や人形本体に傷はないか、説明書などの付属品は残っているか可能な限り情報を掲載するようにしてください。

3-6.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者で買取もおこなっているところは、引き取ってくれる可能性があります。
ただ、リサイクルショップやオークションと重複しますが、有名な人形師の作品でない限り、高価買取は期待できません。不用品回収業者は無料で見積もりをしてくれるので、一度問い合わせてみてください。

  1. 無料見積もり
  2. 査定日時の予約
  3. お客様の自宅にて査定
  4. 提示金額に納得いただければ取り引き成立
  5. 買取品の搬出

上記が主な買取の流れとなります。店舗持ち込みも受け付けている業者が多いので、ホームページなどで調べてみましょう。
時期や状態にもよりますが、美品であれば数千円~2万円以内が買取価格の相場となります。
とはいえ、鎧と兜のフルセットで300円という事例もあるので過度な期待は禁物です。

3-7.リメイクについて

処分ばかりを考えていると浮かんできませんが、いっそ捨てるのをやめるという選択もあります。五月人形や雛人形はかさばるので煙たがれますが、同じ人形をリメイクすることでぐっと縮小することが可能です。
元の素材を使っていますので供養する必要もなく、衣装チェンジしてコンパクトになった五月人形は、これからも魔除けのお守りとなります。

3-8.寄付する

別の手段として、五月人形を寄付するという手段もあります。
譲ることと大差ないように感じるでしょうが、NPO法人や発展途上国への支援をおこなっている業者を介して海外へ寄付するのです。
外国には骨董品(こっとうひん)として日本人形を収集している方がおり、特に鎧飾りや兜飾りといった歴史ある品物は人気が高いので需要があります。(海外に寄付

4.五月人形の供養とは?

五月人形を処分するのは罰当たりな気がするという人はいませんか? 供養することでそういった懸念はなくなります。

4-1.人形供養とは

役目を終えた人形をただ捨てるのではなく、感謝の念を込めて供養することです。
学術的に貴重なものは処分を断られ、保管を促されることもありますが、多くが読経と火葬での供養となります。
決して形式上ではありません。
古くから人の写し身である人形には魂が宿っていると言われており、お坊さんが適切に供養してくれます。多くの人が訪れるので、よろしければ下記の項にはってあるリンクから調べてみてください。今は供養ではなく「人形感謝祭」とも呼ばれます。

4-2.目的とは

五月人形は子供の厄災を代わりに受けてくれた人型のお守りです。
ねぎらい丁重に供養してあげる必要があります。また、供養してあげることで自分の存在を再認識し、感謝の気持ちを抱くこともできるでしょう。

4-3.方法

供養はお寺によって決められた日時におこなわれます。お坊さんがお経を読み上げ、人形の魂を供養したのちに火葬です。
ただ、気を付けてほしいのですが、引き取った人形を捨てるだけの業者もいます。適正なお寺でしたら心配はいりませんが、ホームページで口コミや評判を確認するに越したことはありません。供養する業者によりますが、読経・火葬の光景を見ることができる・あるいは映像で確認できるサービスを提供しているところもあります。

4-4.どこでできるか

基本的にお寺となります。「人形・供養」と検索するとヒットしますので調べてみてください。お近くに供養できる施設がない場合は、一般社団法人「日本人形協会」が代行で供養をしてくれます。併せて調べてみてください。日本人形協会は引き取った人形を保管し、毎年10月におこなわれる「東京大神宮人形感謝祭」にて供養してくれます。

4-5.費用

日本人形協会は「1箱(袋)5000円」としています。納まりきらない場合は2000円を払うことで同様の箱を追加可能です。
そのほか、同じく人形の供養を受け付けているお寺も5000円が相場となります。

4-6.注意点

兜飾りや鎧飾りは焼却できないので、供養してもらえない場合があります。当日持ち込んで断られると無駄足になってしまうので気を付けてください。
また、ガラスケースに入っているものは受け付けてくれませんので、入れ物は通常の処分方法で処理し、中の五月人形だけ供養してあげましょう。

5.五月人形の処分にかかわるよくある質問

この項ではインターネットを介して寄せられるお問い合わせ内容をまとめてみました。五月人形の処分についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q.五月人形は供養しないとダメですか?
A.五月人形をお持ちの人がどう考えるかで異なります。供養は絶対ではありません。
記事でも述べましたが、きれいな紙に包んで家庭ごみとして出す人もいればお寺で供養してもらう人もいます。

Q.慣わしで捨ててはいけない時期ってあるのでしょうか?
A.決まりはありませんので安心してください。ですが、供養を検討されているのでしたら、お寺や業者がいつ供養するのか調べた方が良いでしょう。年1回のところですと、ひと月ずれるだけで来年の供養になります。

Q.買取を検討していますが、時間はかかるのでしょうか?
A.弊社は即日対応可能です。ただ、引っ越しシーズンなどの繁盛期で予約が埋まっていると難しい場合もあります。最善を尽くしますので、ぜひ一度ご相談ください。

Q.うちにある五月人形って大きいけど大丈夫?
A.重量・サイズを問わず、お任せください。経験豊富なスタッフが対応し、建物の壁や商品を傷つけることなく搬出いたします。事前に大きさを聞くので、その際にご相談ください。どのような作業をするかお伝えすることも可能です。

Q.不用品回収業者は供養もしてくれるのでしょうか?
A.恐れ入りますが、弊社をはじめ、不用品の買取・処分をおこなっている業者はおよそ人形などの供養を承っておりません。台座・ケースなどとまとめてセットで買取を検討している場合、お寺に読経だけ可能か確認してみてください。可能でしたら、供養された人形の本体はケースに戻し、セットでの買取が可能となります。

まとめ

最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
五月人形の処分と供養についてまとめてみましたが、いかがでしょうか?
結論を述べると、五月人形をどう処分するかはあなたしだいということになります。
ですが、子供が健やかに成長し、人形も役目を終えているのなら処分を前向きに検討されてはいかがでしょうか?
感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と労わってあげることが大切です。もし「邪魔だな」と煩わしく感じながらも処分できないで置いているのでしたら、人形にとっても気持ちの良い環境ではないでしょう。思い出の品として保管するのはやめ、当記事の情報を参考に、役目を全うした五月人形は処分してあげることを推奨します。